テンワレヲ ステサルトモ
チチハハハ ステタマハズ
イクニンカノヒト マタステタマハズ
ソレユエ ワレハイクルナリ
坂村 真民
今年も早いもので、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。本年は特段のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
来年も誠心誠意努力していく所存ですので、より一層のご支援を賜りますよう弊社一同心よりお願い申し上げます。
今年も一年ありがとうございました。_(._.)_
皆様よいお年をお過ごしくださいませ。
子供が病気になった。この病気を治そうと思うのがやさしさ。心配することがやさしさではない。
しかし、多くの人はオーバーに心配している人をやさしい人だと勘違いする。
「痛い、痛い」と言うときには、膿を出さなければならない。痛くても膿を出すのが慈愛である。膿を出す人がやさしい人である。
しかし、体が痛いときと違って、心が痛いときに本人は原因に気が付いていない。だから、膿を出す人を「酷い人だ」と憎む。
貧乏な両親がいる。子供を不憫に思い、少ない食材でなるべく美味しく料理を作った。
そして子供に「ごめんね、食べてね」と言う。これがおふくろの味。やさしさは無心。
「ごめんね」と「ありがとう」を言える人がやさしい人。ごめんねは素直さがなければ言えない。
小さなことに感謝するのは難しい。心が満ち足りているから感謝する。
やさしい恋人。恋人と喧嘩しても、事故に遭わないかと相手の帰りが気になる。
後で電話する。それがやさしさである。
~加藤 諦三 著 ~ 「やさしい人」より
「やさしさ」と「甘さ」の違い。「厳しさ」と「冷たさ」の違い。
ひとつ言えるのは、「甘さ」と「冷たさ」は両方とも無責任、無愛情で、表面的に取り繕っているにすぎないということ。
「やさしさ」と「厳しさ」は、それを発信する立場の人にとって、どちらも責任と愛情があるということ。
「本当のやさしさ」について、私たちは見抜く能力が必要です。それを取り違えるような短絡的な人格では、人として寂しい人生だと思います。
いかにもやさしく、思いやりがありそうで、実は自己中心的欲求を通そうとする人。表面的にはやさしい、でも実は残虐性を持っている。
人をまるで物のように捨てる人。「冷たい人」とは距離を置く必要がありますね。
人間性の核にあるべきもの。それが「やさしさ」だと思います。
汝自ら変化せよ、さらば汝の運も変化すべし
ポルトガルの格言
私自身、そして組織全体としても今年の漢字は間違いなく「変」。
変化の「変」だったと言い切れます! (>_<)
そして私たちは激動の変化の渦中にあっても、「選択と集中」を確実に実行してきました。
今日より明日、明日より明後日と1センチでも、1ミリでも前進するぞという思いはさらに強固なものとなっています。
順序はあべこべですが、実は来年の漢字も決めてます。(笑)
それは「恩」。恩返しの「恩」。
我以外、皆師なり。という言葉がありますが、本当に今日の私たちがあるのは恩人にあたる方々のおかげです。
不思議なご縁で出逢ったことへの感謝を胸に、思いは言葉だけでなく行動で恩返しする、行動で喜んでいただきたいと思います。
写真 : スポーツ報知より
神戸製鋼18大会ぶりV、おめでとうございます!
天国のミスターラグビー平尾誠二さんも喜んでいるでしょう ╰(*´︶`*)╯
享年53歳早すぎる死でした。日本代表選手、代表監督を務められた平尾誠二さんは、数々の名言や組織マネジメントに関する著書を残されています。
「未来ではない。今の自分がどうなのかが大事なんだ」
「妥協は借金取りに追われているかのように連鎖する」
「すべての準備は試合前に終えておかなければならない」
「問題は弱みがあること自体ではない。自信の無さや不安から、他人との間に無意識に壁を作ってしまうことにある。弱さをそのまま表に出したとき、本当の克服のチャンスが生まれる」
「時間って命の一部なんですよ。今の時間を大事に出来ない人には、次なる道は開けない」
「世界と日本のラグビーの違いは、闘争心なんです。それもチームとしてもつ闘争心ではなく、個人がもつ闘争心に圧倒的な違いがあります」
いかがでしょうか。本当にどの言葉も真に迫るものがありますね!
最後に仕事の極意とも言える言葉を紹介します。
「常に次にしないといけないことを考えて、一番良い状態を準備してから物事に取り組むこと」
つい最近のこと、昔、会社の研修で観た「てんびんの詩」という映画を思い出す出来事がありました。
映画の詳細はURLを貼り付けてますのでご興味のある方はどうぞ>^_^< http://tenbinnouta.ciao.jp/index.html
近江の商家に生まれた少年の成長を通して、商いの原点を教える大変素晴らしい名作。
「商売はな、てんびんの棒と一緒や。どっちが重くてもだめや。売り手と買い手の心がひとつにならんとな」
初心忘るべからず 商いは人間業だと教えられます。